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ダーウィンの日記1832年4月25日と26日 [ダーウィンが行く]

ダーウィンの日記(リオ・デ・ジャネイロ)

[日記仮訳]
(1832年4月)25日
私のすべてのものをビーグル号からボトフォゴ[注]に移した。海岸に上陸しようとしていた時、私は小規模ではあるがその恐怖の幾分かを描くに足る難破を経験した。2つか3つの激しい波がボートを水浸しにして、私の恐れている目の前には書物、道具、銃の容れもの、そして私にとってとても役立つすべてのものが漂っていた。なにもなくなりはしなかったが多くは損なわれた。
[注]ダーウィンはBotofogoとして一貫して綴りますが、現在Botafogoとなっている地域ですので、今後、注釈においてはこの両方の綴りを用いる場合があると思います。

[地図] ボトフォゴ[Botofogo;Botafogo]

縮尺等は適宜変えてください

26日
昨日の災難の影響から復旧するのに丸1日費やした。

[画像]当時のボタフォゴ(おそらくボタフォゴ湾北岸から西南西方向を見ている)..
botafogo.jpg
Conrad Martens筆

[日記原文]
25th
Moved all my things from the Beagle to Botofogo. Whilst landing on the beach I suffered on a small scale, sufficient however to paint some of the horrors of shipwreck. — Two or three heavy seas swamped the boat, & before my affrighted eyes were floating books, instruments & gun cases & everything which was most useful to me. — Nothing was lost & nothing spoiled completely spoiled, but most of them injured. —

26th
Employed all day in restoring the effects of yesterdays disaster.

["ダーウィンが行く"について]
このブログのシリーズで扱っているのはダーウィンのビーグル号に乗っている時の日記です。訳文は私的な研究目的に供するだけの仮のものです。普通は全文を訳しますが日によっては原文全文と注釈または抄訳だけにとどめる場合もあります。抄訳の時はその旨を明示します。
[日記原典]
"Charles Darwin's Beagle Diary" ed. by R.D.Keynes, Cambridge U.P., 1988.
タグ:ボタフォゴ
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