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小雪 [あれこれ]

今年2007年の11月23日 午前1時50分*、太陽の黄経(黄道座標における経度)が240°となり、これにより二十四節気の小雪を迎えたことになります。はやいもので、太陽がこれから黄道座標上の数値として経度30°だけ動くと冬至(黄経270°)となります。日数で言うとあと29日です。
(*注: 01:49:52.0 )

天球上の太陽は365.242245日**あまりをかけて黄道上を春分点から次の春分点まで黄道座標に関して数値上360°動きます。これはもちろんみかけ上のことで、実際は地球が太陽のまわりをまわっているので、地球から見て太陽の背景が次々と変化してゆくということではあります。
(**注:"太陽年"とよぶもので、カレンダーの"年"とは異なります。この数値は精度において少し問題があります。1太陽年を何日[何秒]とするかは参照する文献によって端数にわずかの相違があり、ここでは少し古いですが "The Cambridge Handbook of Physics Formulas"の2000年版のp.15のものに基づいています。また、黄道座標自体もわずかですが動く座標系でこれに照らしての数値です。関連して"太陽年"以外にも"恒星年"という異なった枠組みでの年の定義もあります。)

ところで、太陽が365.242245日かけて黄道座標で数値上経度が360°動くということは、太陽年についての年間平均で考えれば、太陽が黄道座標の数値で経度1°だけ動くのに1日(ちょうど24時間)よりはもう少し長い時間がかかるということになります***。ところが冬のこの時期、楕円公転軌道を描く地球が平均距離より太陽にたまたま近いところを動くので、地球の公転軌道上での動きが年間平均より速くなっていて(ケプラーの第2法則)、それでこれから冬至まで、今年の場合、日付においてわずか29日で黄道座標の数値で経度30°を移動してしまうというわけです。
(***注: 平均すれば、太陽が黄道座標で経度1°動くのに24.349483時間ほど、つまりまる1日と21分ほどが必要という計算になります。繰り返しますがこれは平均値です。)

http://www.nao.ac.jp/koyomi/yoko/2007/rekiyou072.html

(2007年11月23日 午前1時50分 地球中心から太陽を見る空の模型)

(現在の天空区画では太陽はこの時は天秤座ですね。)


タグ:二十四節気
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春分

すぐに気がつきましたが、最初は「こゆき」と読みました。テレビの見すぎか。
今はLibraですか。Virgoは青函連絡フェリーの名前になってますね。
by 春分 (2007-11-23 18:42) 

さとふみ

今はLibraですが、明日(11/24)にはScorpiusにはいりますね。
by さとふみ (2007-11-23 18:57) 

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