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ダーウィンの日記1831年11月23日 [ダーウィンが行く]

ダーウィンの日記(デヴォンポート)

[日記仮訳]

(1831年11月)23日

今日はビーグル号の年譜においてとても重要な日だった。1時に船は係留を解かれ1マイル程バーネット・プール[バーン・プール]まで帆走したのだ。ここに船は出帆の日が来るまでとどまるだろう。このささやかな帆走は私にとってとても面白かった。全てが新しくてこれまで見たのとは異なっていた。艦長付き艇長[Coxswain]の号笛、登桁、乗組員が大綱を笛の音に従って操作すること、そして何よりも驚いたのは命令の速さと決断力、およびそれらが従われる注意深さというものであった。

出帆の全準備になされるべきことはほとんど残っていない。すべての貯蔵は完全で、昨日は貯蔵肉の五千から六千の円筒がしまい込まれた。場所の1インチたりとも隙間なく、船倉はパンのもう一袋さえほとんど入りきらないだろう。船の中の私の概念は人間の中の人間のようにとりとめなく、つまり大きな空洞が、空気と水および食糧を絶望的な混乱のうちに入り混じえているというものだった。

[海図(拡大出来ます)]プリマスの海図の一部ビーグル号はこの西端にある小さな湾、Barn Poolというところに移動します..
10712803.jpg


[地図]ビーグル号の停泊した湾 (プリマス港近くのBarn Poolという小さな湾)..

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[日記原文]
23rd
This has been a very important day in the annals of the Beagle; at one oclock she was loosed from the moorings & sailed about a mile to Barnett pool. Here she will remain till the day of sailing arrives. This little sail was to me very interesting, everything so new & different to what one has ever seen, the Coxswains piping, the manning the yards, the men working at the hawsers to the sound of a fife, but nothing is so striking as the rapidity & decision of the orders & the alertness with which they are obeyed. — There remains very little to be done to make all ready for sailing. All the stores are completed & yesterday between 5 & 6 thousands canisters of preserved meat were stowed away. — Not one inch of room is lost, the hold would contain scarcely another bag of bread. My notions of the inside of a ship were about as indefinite as those of some men on the inside of a man, viz a large cavity containing air, water & food mingled in hopeless confusion. —


["ダーウィンが行く"について]
このシリーズで扱っているのはダーウィンが博物学者(naturalist;自然史学者)としてビーグル号に乗せてもらって航海に出ている時の日記です。訳文は私的な研究目的に供するだけの仮のものです。普通は全文を訳しますが日によっては原文全文と注釈または抄訳だけにとどめる場合もあります。抄訳の時はその旨を明示します。
[日記原典]
"Charles Darwin's Beagle Diary" ed. by R.D.Keynes, Cambridge U.P., 1988.


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